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《一斉授業に個別最適化を取り入れる第一歩 〜すべての生徒に届く英語授業へ〜》
7/26(土)10:00-11:30
担当:土屋進一(つちや しんいち)先生(埼玉県:西武文理大学 専任講師、西武学園文理高等学校 教諭)
使用言語:日本語
主な対象:中学校・高校教員
《講座内容》
一斉授業をどのように個別最適化していくか——その導入の第一歩として、実践例を交えてお話しします。前半では、高等学校「論理表現」の授業における取り組みを紹介します。一斉授業内のペア活動では捉えきれない、生徒一人ひとりの強みや課題を、個別最適化の工夫によってどのように可視化するか、そのプロセスを具体的なスピーキングタスクを通じて共有します。さらに、ディベートやプレゼンテーションといった発展的な活動へのつなげ方にも触れます。後半では、大学の英語授業で実践している「瞬間英作文」の手法を取り上げます。この方法は、文法知識を実際の表現に結びつけ、生徒の理解度に応じた練習が可能です。特にスローラーナーに効果的な個別最適化の一例として紹介します。いずれの取り組みも、特別な設備や複雑な準備を必要とせず、誰でも実践できるシンプルな方法です。明日からの授業にすぐに取り入れられるヒントとして、ぜひお役立ていただければ幸いです。
※本講座ではセミナー後半に参加者同士でディスカッションを行う時間を設ける予定です。そのため、「耳だけ」のご参加や、「スクリーンを通じた団体での受講」はご遠慮ください。参加者同士の対話や交流が可能な環境でご参加いただきますようお願いいたします。
《メッセージ》
本講座では、個別最適化の実践例を共有し、より魅力的な英語授業を実現するためのアイデアやテクニックを学びます。私たちの目標は、参加者の皆さまが教室で生徒の興味を引き出し、学習意欲を高める具体的な方法を身につけ、教育現場での成果を最大化することです。さまざまなレベルや年齢層に応用可能な実践例を通じて、参加者同士が刺激し合い、新たな発見やアイデアを共有しながら、共に成長できる場を提供できればと考えております。皆さまとお会いできることを、心より楽しみにしております。
《プロフィール》
西武学園文理中学・高等学校にて21年間勤務。英語教育誌への執筆に加え、各地の講演・セミナーで講師を務める。講演実績は2024年現在、全国11都県・計63回に及ぶ。各種メディアからの取材・インタビューも多数受けており、公開授業や示範授業にも招聘されている。2024年より西武文理大学専任講師。2025年4月、著書『日本の英語教育のゆくえ』(幻冬舎)を刊行。